産後の骨盤矯正

知っていましたか 骨盤がおおもとだと

■産後の骨盤矯正■

妊娠から出産するまでの約10ヶ月間をかけて、赤ちゃんが産道を通れるように骨盤はゆっくりと開いていきます。開いた骨盤はそのままではなく、産後数ヶ月をかけて元に戻っていきます。
普通に生活しているのであれば、開いた骨盤は妊娠前の状態へと戻っていきます。ですが、お母さんは常日頃家事に追われています。更に、産後はすぐに赤ちゃんを見なければいけません。
骨盤は気を付けなければ、開いたままの状態で固まってしまうことがあります。それを防ぐ為に、骨盤矯正(こつばんきょうせい)が必要になります。

■骨盤矯正をする理由■

理由としては、赤ちゃんを出産する為に開いてしまった骨盤を閉じる為。そして、骨盤を戻すことで、正しい姿勢に戻す為です。

妊娠して出産まで。約10ヶ月間で、お母さんの身体は目まぐるしく変化していきます。
お腹が大きくなるにつれ、重心が少しずつ前に傾き始めます。そのままでは倒れてしまいますので、お母さんはバランスを保とうと後ろに重心を動かすようになります。出産後。開いたままの骨盤は、放っておけばそのままです。お腹に赤ちゃんがいた時は、赤ちゃんがお腹にいてバランスの取れていた体は、再び重心が変化します。ですが、妊娠前とは違い、骨盤が広がったままなので、元の姿勢に戻ることが出来ないのです。開いた骨盤を戻し、正しい姿勢に戻すために、骨盤矯正があるのです。

■出産前の骨盤■

出産が近くなってくるとその準備段階として、赤ちゃんが通る産道を確保する為に本来はまったく動かない“恥骨結合”(ちこつけつごう)・“仙腸関節”(せんちょうかんせつ)という骨盤が緩みます。こうして、赤ちゃんの通り道を作るのです。
これは、出産の為にとても大事な体の変化である為、止めることは出来ません。ですが、出産が終わった後まで、そのままにしておく必要はありません。

では、骨盤矯正をしないと、どうなってしまうのでしょうか?

■骨盤矯正をしないと、こんなことが起こるかも‥‥‥■

「腰が痛い」
出産後。骨盤が開いたままということは、元の状態に戻っていないということ=骨盤が正しい位置にいないということになります。その為に坐骨神経が圧迫され、腰痛・脚の痺れなどの坐骨神経痛の症状が出ます。ですが、腰痛だけではありません。骨盤が動いたことで、支えられている上半身のバランスも崩れ、下半身の痛みや痺れだけでなく、肩や首のコリなど、上半身にも異常が起こります。

「妊娠する前に履いていたズボンが入らなくなった」
せっかく体重が戻ったんだし、昔履いていた服をもう一度着ようかなと、しまっていた服を取り出していざ着てみると「あれ、ウエストが入らない?」こんな話を聞いたことはありませんか?妊娠前の体重に戻っているのに、何故か同じ服を着ることが出来ない。不思議に聞こえるでしょうが、実際に起こるのです。

出産のために開いた骨盤が元に戻らずに固まってしまうと、その分、お腹周りが大きくなります。お腹周りが大きくなる=ウエストが大きくなる。ズボンが入らなくなるのは、こういう理由があるのです。

「嘘!?太った!?」

体重計に乗ったら、アナログなら少しだけメモリの傾きが右に進んでいる。デジタルなら、数字が増えている。自分の身体を良く見てみると、出産後下半身が太った気がする‥‥‥。
「子供を産んだんだから、太って当然よね」とか思っているお母さん、そんなことはありません。それには理由があるんです。

一軒家を建てる時は、土台の上に同じ広さの家を作ります。
骨盤は、名前の通り「骨の基盤」であり、体を支える大事な土台です。その骨盤が広がったということは、体を支える土台も大きくなっているということになります。
ですが一軒家の土台と違い頑丈ではなく、出産後の骨盤は広がったことで不安定な状態になっています。身体は、本能的に弱い部分を護ろうとする力があり、不安定で弱っている部分に脂肪を集めるのです。

「太ってもしょうがないよねぇ」ではありません。そのちゃんと理由があるのです。

「O脚気味になって治らない」
O脚とは、両足を揃えて立って時に、太腿から足首への形が、アルファベットの「O」を描いているように丸く開いている足のことです。

骨盤が開いてしまったことによって、繋がっている股関節も一緒に動き、足がO脚気味になってしまいます。妊娠中は、そうなってしまうのは必然とも言えますが、出産後になってまでO脚は、やはり見た目的にもどうにかしたい。特に女性の場合は、見た目を気にしてスカートがはけないという意見もあるそうです。

■つまり、骨盤矯正はとても大事なのです■

産後の腰痛や、体型変化は、骨盤矯正を行うことである程度和らげたり、予防することが出来るということを、是非とも知っておいてください。

※掲載している内容は個人差がありますので効果を保証するものではありません。

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