[症状]
腰痛のため杖をついて歩行
[経過]
2回目の施術で背中が伸びてきたら腰も楽になり、力が入るようになって杖なしで歩けるようになりました。3ヵ月後の状態が維持できたら心配ありません。今は、月に1回身体のメンテナンスのため来られています。
腰痛がひどくて歩くのがつらいときには、杖を使って歩く練習をしてみましょう。杖を用いることで体重が支えられ、腰への負担が減ります。また、歩行が安定するので転倒防止にもつながります。
杖歩行の為の杖
よく使用されるのは、T字型の杖です。持ちやすく扱いやすいです。他に、杖の足が4本に分かれた多点杖もあります。多点杖は、手を離しても倒れず、もっとも安定しています。ただ、重たいことと、狭い階段や地面が傾斜している場所で使用できない欠点があります。
杖を選ぶときの注意点
杖の長さは、自分の身長にあったサイズを選びましょう。長さは、軽く肘が曲がる程度の長さが目安です。長さの調節できるものもあります。
杖は、アルミ合金のものなど、軽いものが使いやすいと思います。また、杖の先のゴムは、滑り止めになりますので、ゴムの溝が減ってきたら交換します。日頃のメンテナンスが大切です。杖を選ぶ際には、専門家と相談して決めるのがよいと思います。
どういう順序で杖歩行の練習を始めたらよいですか
慣れないうちは、3点動作歩行から始めます。3点動作歩行は、まず杖を出します。次に不自由な足のほうを出し、次いで自由な足のほうを出します。
焦らずにゆっくりと行いましょう。少し慣れてきたからと急いで歩こうとしてはいけません。バランスをくずして転倒する危険があるので注意しましょう。
どれくらいの時間、歩いたらよいですか
ご自分の体力に見合った時間がよいです。けっして無理をしないことです。
腰痛のために、今まで歩いていなかった人は、まずは10~20分を目安に行いましょう。歩いている時、あるいは運動直後、翌朝に痛みがなければ、5~10分ずつ増やしてみましょう。とにかく、少しずつ少しずつでよいです。無理をしないことです。
腰痛と歩行について
腰痛のために歩かないでいると、どんどん筋力が落ち、歩くために必要な筋力もなくなってしまいます。
足腰には全身の筋肉の3分の2が集まっており、上半身の筋肉に比べ、下半身の筋肉は衰えるスピードがとても速いのです。だから、無理をしないで、すこしでも歩くことで、筋力を維持することができます。
歩くことで、筋肉も次第に鍛えられ、腰の天然のコルセットの役目を果たすようになって、腰痛の予防にもなります。
また、「歩く」のは、けっして足だけの運動ではありません。それは、全身運動なのです。体の筋肉全体をバランスよく使って歩く事により、全身の血液循環が改善され、疲労物質も取り除かれていきます。
※掲載している内容は個人差がありますので効果を保証するものではありません。
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